PATOLOのLOGO

2023年06月27日

【実録レポ】婚活おじい、関に会う①

6月某日。私は埼玉県にいた。


埼玉県といえばあの人気アニメの

「かすかべぼうえいたい」しかイメージがなかった為

 



関東とはいえ行ったことのないその馴染みのない土地を今回のことがなければ訪れなかっただろうなと思う。



今回の舞台は大宮。
わたしはある男、いやおじ、もといじじいに出会うためにそこにむかった。

そこに向かう為にじじいとの約束を取り付けたとでもいうべきか。

 



とにかくそこにわたしはいた。
そう、金を貰いいえ、ネタを作る為に。

このブログの、何人が見ているかも分からないブログの為に。だから読んでね。

 



今回の男性は、なんと婚活中の60代男性。

 


やり取り上ではとても真面目そう、

かつやり取りはサイト上では取りたくなさそうな印象。

顔は意外にも整っている。

 


単純に60代でパパ活マッチングアプリでセフレ探しではなく婚活をしている男なんて、

トチ狂っているか何かの病気で前頭葉をやられたかに決まっている。

完全なる独断と偏見を持ちながら待ち合わせ場所、新宿のとある駅近カフェへ向かった。

 

待ち合わせに関して指定したのはこちらだ。

戦略的にはなるが、東京にほぼ知り合いのいない私にとっては

人目のつきやすい場所の方が都合がよく、ひとの目があればあるほど

性的ないたずらや下手な事(そう、あんなことやこんなこと)をすることへの抑止力にはなりやすい。

 

 

格安スマホのそこまでギガが多めのプランではない為低速になっていた私、

低速すぎてアプリにログインできず、

待ち合わせ場所を店前に指定したはずなのに来ない。

クソ、中にいるのか、先に飲み物買わないといけないスタイルなのに、店中歩き回って


「おじの〇〇さん?私と待ち合わせをしているおじの〇〇さん?」

 

と聞いてまわらねばならぬのか。


ならぬ、我、地獄なり…!


と頭を動かしながら過ごしていると、私に熱烈かつ控えめに視線を向けてくる男がいた。

ん、と思い目をやると骸に近い細身の、しかし顔は非常に整った優しそうな

おじもといおじいがこっちを見ている…!

 

 

 

ド、ドキ・・・!

などするはずもなく、心の中で

「見つけた、ヨッ❣ここにいたのかよ!!」と声をかけながら

 

 

「わッ❣やっと見つけました❣💕💕

〇〇さんで合ってますか?」

 

と声をかけた。

 

 

「あ、はっはい…。〇〇です」とおじい。

しかし言ってきた服装と全く色が違うやないかい!とツッコミを入れたくなりながら

 

「何か買ってきますよ、なんでもごちそうします」

とカフェで大盤振る舞いしてくださったおじいに

オレンジジュースを頼み、座ろうとしてまた考える。

 

 

待て待て待て待て待て待て待て待て待て待て

このタイプかよ⁉

 

 

対面で座っても絶っっっっ対に声全く聞こえんやつ…

ほんで大声で喋られてもこちらが困ってしまうやつ…!

 

ということで

 

「私の声が聞き取りにくいかもしれないので、

お隣失礼してもいいでしょうか(*^^*)?」

と質問、

 

「あ、ああそうですね、いいですよ」

 

 

パーテーションがなくとも上品で聴こえない、モスキート音のような声。

この方、内気なんだろうな…と予想しながら席についた。

 

関、席についた。

はい。

 

ゴングは鳴った。

ウオ~~~~~~ウオウヲウオヲウ♪♪

 

 

つづく

 

関 柚菜

 

 

一覧に戻る  >